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ソムリエとは?


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  料理の資格って必要?


  料飲専門家団体連合会  全日本ソムリエ連盟  ANSA Sommelier Badge


私、ピエール松尾は、当サイトのトップページや、プロフィールにありますとおり、
全日本ソムリエ連盟(ANSA / All Nippon Sommelier Association)
という団体に所属しております。ANSAを統括しているのが、
料飲専門家団体連合会(FBO / Food & Beverage Specialists Organization)です。
FBOが統括する団体は、(利き酒師を認定する)
日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI / Sake Service Institute)を始めとして、
焼酎ビールコーヒー紅茶チーズ等関連の、各種団体があります。
FBOは、その名のとおり、料理・飲料に関する総合的な包括団体です。

日本において、「ソムリエ」という言葉を使用するにあたり、
最大限、配慮しなければならない存在は、当然のことながら、
社団法人 日本ソムリエ協会(J.S.A. / Japan Sommelier Association)です。
なぜならば、「日本におけるソムリエのイメージ ≒ J.S.A.認定ソムリエ」だからです。

私は、普通のワイン愛好家だった頃に比べて、正直申し上げて、敵が増えました。
ある程度、予測していたことではあったのですが、
特に、Home Pageを開設してから、風当たりが強くなりました。
そのような状況の中で、意外なことにも、「ソムリエ」という言葉の意味が、
実は、正確には、認知されていないことが多いということに、気が付きました。


  社団法人 日本ソムリエ協会

J.S.A.がHome Page上を含め、次のようなステートメントを公表されています。

 [似て非なる資格にご注意ください]

 「ソムリエは2000年4月から厚生労働省の職業分類に加わり、
 職業として改めて認知されました。
 社団法人日本ソムリエ協会では、1985年以来呼称資格認定試験を実施してまいりました。
 ワインの楽しさを伝え信頼を得るソムリエ
 ワインアドバイザーは実務経験をもつ現役のプロフェッショナルとして認定しております。
 ワインエキスパートは愛好家および実務経験の満たない方の資格です。
 ワインに関する資格認定を行なっている唯一の公益法人です。
 しかるに、全日本ソムリエ連盟なる任意団体は、
 受験資格を問うことなく誰でもソムリエを認定しようとしています。
 当協会とは一切関係がありません。似て非なる資格ですのでご注意ください。」

至極、ごもっともなことだと思います。
料飲サービスのプロであれば、これは、よく理解できる内容なのですが、
一般消費者には解り難い点があるため、
私、ピエール松尾の視点から、「ソムリエ」という言葉について、
以下に、Q&A形式で、まとめさせていただきます。
なお、日本におけるソムリエという観点から記しますので、予めご了承下さいませ。


Q1 ソムリエは国家資格・免許ですか?

A1 いいえ。「ソムリエ」という国家資格・免許は存在しません。
  国家資格・免許ではなく、J.S.A.を始め各種団体が認定する「呼称資格」です。

  「呼称」ですから、「ソムリエと名乗ってよい」との認定です。
  ワインに関わる民間団体は、国内外に多数あり、
  それぞれの団体が、独自に呼称資格認定を行っています。

  一例として、医師の場合を挙げますが、医師になろうと思ったら、
  まず、国家試験に合格して、医師免許を取得する必要があります。
  無免許で医師の領域の医療行為を行うことは、到底、許されません。
  天才外科医 ブラック・ジャックが実在すると、かなり面倒なことになります。
  航空機のパイロット、弁護士を始めとする(いわゆる)士業も同様ですよね。
  「食」の世界では、調理師免許がありますが、
  特に、ふぐ調理師免許は人命に関わりますから、無免許での調理は有り得ません。
  一般的な例では、自動車の運転免許でしょう。これも、無免許運転はご法度です。

  J.S.A.は社団法人(公益法人)であり、輝かしい、歴史・実績を有しているため、
  日本においては、最も権威のある団体であることは確かです。
  ただ、そのことと、(国内外の)他の任意団体の(独自の)運営とは、
  あまり、関係が無いような気がします。
  また、将来的にも、ソムリエには、
  国家資格・免許といったものが無縁といいますか、そぐわないと思います。

  ソムリエという言葉の性質上、狭義(限定的)に捉えてしまうと、
  ワイン文化の普及・啓蒙に、悪影響を及ぼすことが懸念されます。



Q2 ソムリエと名乗ってもよいのは、J.S.A.が認定したソムリエだけですか?

A2 違います。「ソムリエ」という言葉は、一般名詞であり、
  J.S.A.ソムリエ呼称資格取得者だけが、固有に独占できるものではありません。
  いわば、ソムリエの本場でもある、フランス・イタリアを始めとするヨーロッパで、
  ソムリエとして活躍していた日本人が、日本に帰国した場合、
  あえて、J.S.A.ソムリエ呼称資格を取得しないことがあります。
  (呼称資格の有無に関わらず)J.S.A.自体には、誰でも入会できます。
  J.S.A.ソムリエ呼称資格試験の受験資格は、通常、
  レストラン等の料飲施設での実務経験5年の実績を要します。
  予め、J.S.A.会員になっていれば、この基準が3年に緩和されます。

  J.S.A.ANSAに対して、
  「受験資格を問うことなく誰でもソムリエを認定しようとしています。」
  との見解を公表している根拠は、ANSAの場合、実務経験不問だからです。
  ANSAは関連団体のSSIに似ていると思います。
  SSIは、(日本酒のソムリエとよく言われる)利き酒師(酒匠)を認定しています。
  これも、実務経験不問ですから、利き酒師(酒匠)呼称資格取得者は、
  飲食店で日本酒をサービスする従業員、居酒屋等のオーナー、
  酒類流通・販売関係者、一般の日本酒愛好家……と多岐に渡ります。

  J.S.A.に比べて歴史の浅い、FBO(ANSA/SSI)は、
  呼称資格認定制度がスタートした当初は、
  サービス従事者も、販売・流通業者も、同じ呼称資格でした。
  その後、販売・流通業者向けの呼称資格が拡充され、
  こうした制度は、今後も、関連団体の独立・統合等を経て、
  変化を続けていくものと思われます。
  特に、料飲業界には、ライセンスというよりかは、
  各種民間団体が、独自に認定する呼称資格が多い
ため、
  あくまでも、スキルアップのきっかけと捉えると、解りやすいかと思います。


Q3 ソムリエ呼称資格取得者でないと、ワインのサービスをしてはいけないのですか?

A3 いいえ。「レストラン等の料飲施設において、ワインを主体とする飲料のサービス、
  在庫・販売管理等の業務に従事する者」
が、職業(仕事)という観点からの、
  「ソムリエ」という言葉の解釈です。
  J.S.A.を始めとする、ワイン関連の団体が創設される以前から、
  当然のことながら、ワインのサービス担当者は存在していたのですが、
  ソムリエという言葉自体の認知度が低く、話題にもなりませんでした。
  日本において、ソムリエという言葉、J.S.A.の呼称資格認定制度が、
  広く知られるようになったのは、
  やはり、田崎 真也 ソムリエの影響力が、絶大だと言えます。

  料飲施設において、J.S.A.ソムリエ呼称資格を取得せずに、
  ソムリエというポジションで、業務にあたっているサービス・スタッフは、
  少なくないのですが、J.S.A.の認定が、一定の基準・目安となるため、
  呼称資格試験受験者数・認定者数が増加しました。
  ただし、呼称資格取得は、ソムリエの必須要件ではありません。
  国家資格・免許ではないので、あくまでも任意です。

  雇用主が、自店で、ソムリエとして勤務させる従業員の要件として求める、
  従業員が自らの技量を推し量る目安・ステップアップのための目標とする等、
  呼称資格取得には様々な側面があります。
  いずれにいたしましても、呼称資格取得は、ひとつの到達点ではありますが、
  終着点ではなく、サービス技能向上の過程の1コマと言えます。
  呼称資格取得後、当人が、どうワインと関わっていくかが大切ですね。

  J.S.A.の場合、呼称資格試験受験の時点においては、
  過去のサービス実務経験が問われるわけですが、
  J.S.A.認定のソムリエが、呼称資格取得以前に、密かに陰で訓練を重ね、
  呼称資格取得後、突然、ゲストの前に現れるのではありません。
  通常は、実際に接客しながら、実務経験を積み重ね、受験要件を満たします。
  もちろん、ワインのサービスも含まれます。
  仮に、ゲストが、「J.S.A.のソムリエ・バッジを身に着けたスタッフだけに、
  ワインのサービスをしてもらいたい。」といったリクエストを伝えて、
  ソムリエ呼称資格取得者のみに、サービスを限定したりすると、
  将来のJ.S.A.のソムリエが、育たないということになってしまいます。

  なお、ANSAの呼称資格の場合、
  SSIが認定する利き酒師(酒匠)の呼称資格を、先に取得した者が、
  取得することが多いようです。
  なぜならば、ANSAはSSIの関連団体であり、同じFBO傘下だからです。
  認定登録料・入会金・年会費と、ある程度費用がかさむため、
  複数の各種団体に所属するのは大変です。
  FBOの場合、所属団体の呼称資格認定が増えた場合でも、一元化されるので、
  そうしたことに、メリットを感じる人は多いようです。


Q4 ソムリエは呼称資格を表す言葉ですか? それとも職業を表す言葉ですか?

A4 両方です。そのために、誤解が生じやすく、混乱しているような気がします。
  確かに、J.S.A.の場合、呼称資格試験を受験する時点では、
  料飲サービスの実務経験が問われます。
  しかしながら、試験に合格した後は、人それぞれです。
  まず、認定登録自体をしない人がいます。
  Diploma(認定証)の発行やバッジの受領には、それなりの費用がかかります。
  2次試験の合格証明ができれば、実際の就業には影響しないことが多いようです。
  また、協会に入会しない人(入会金を払わない人)、
  年会費を途中で払わなくなる人がいます。
  入会や会費納入は強制ではありませんから、致し方ありません。

  機関誌 『Sommelier』に、本部から連絡が取れなくなってしまった、
  呼称資格取得者のリスト(認定登録番号と氏名)が掲載されています。
  J.S.A.は、現役性の証明のために、認定登録カードを作成し、
  ブラッシュアップセミナーを開催して、カードを5年ごとの更新としました。
  ただ、運転免許証の更新と異なり、といいますか、元来、免許ではないため、
  更新しないからといって、呼称資格が失効するわけではありません。
  会費未納で、実質的に会員ではない人もいるわけで、
  呼称資格取得者の動向を把握し続けるのは、やはり、難しいと言えます。

  私の所属するANSAでも、ブラッシュアップの仕組みがあり、
  毎年、試験問題に解答しないと、認定証に貼付する年度ごとのシールがもらえません。
  でも、仮に、ブラッシュアップをしなくても、やはり、呼称資格は失効しません。
  事務局に確認したのですが、FBOが統括する各種団体認定の呼称資格は、
  団体に入会のうえ、年会費を納入し続けている会員の呼称資格が、
  有効なものと見なされるとのこと。会費を納めないと、団体への参画が制限されます。
  年会費を滞納している会員には催促を行い、従わない場合は除名されるようです。
  しかしながら、認定証や呼称資格バッジは手元に残りますし、
  退会後も、呼称資格を名乗って、サービス実務を行っている人が少なくありません。
  このあたりが、免許ではなく、各種団体認定の呼称資格であることの弱点です。


Q5 ソムリエが職業名であるための条件は何ですか?

A5 現役性だと思います。現在、どんな仕事をしているのか、
  ソムリエ生業(なりわい)としているかどうか、
  ソムリエの業務で、主な所得を得ているかどうか……

  現役性の観点からしましたら、
  「J.S.A.ソムリエ呼称資格取得者の全員 ≠ 職業がソムリエ」です。
  一例として、ホテルレストランの従業員を挙げます。
  館内料飲施設での実務経験が、受験要件を満たし、試験に合格後、
  認定登録を行ったとします。ただ、ホテル従業員に異動は付き物です。
  多くのホテルは、ワインに特化したスペシャリストよりも、
  何でもこなせるゼネラリストの人材を求めています。

  実際、J.S.A.ソムリエの中には、ソムリエ業務はおろか、料飲業務から離れて、
  (畑違いの)企画・営業等のセクションに、配属されている人がいます。
  日々の業務の中で、ワインとの接点は無いのですが、
  これでは、ホテルの従業員の一員ではあるけれども、
  「仕事はソムリエ」とは、さすがに、言えない状態ですよね。
  でも、当然、呼称資格の観点からは、ソムリエと言えます。
  仮に、ワイン関連業務に専念することが、ソムリエの本望だとして、
  それを実現できる人は、意外に少ないのではないでしょうか。

  ソムリエの中には、料飲施設でのサービス業務を辞めて、
  ワインショップ等の酒類販売店に、勤務している人がいます。
  在庫管理・販売業務を行っているのですから、職業はソムリエですよね。
  ただ、最初から、酒類販売・流通に携わるのが目標であるならば、
  J.S.A.の場合、ワインアドバイザー呼称資格でも構わないことになります。
  要は、抜栓してワインを売るか、抜栓しないでワインを売るかの違い。
  酒販店店頭でも試飲を行いますし、コンサルティング業務を含めて、
  やはり、何らかの形でワインと関わっているというのが、ソムリエですね。

  ホテル従業員のソムリエの中には、ホテルに在籍し続ける限り、
  ワイン関連業務に専念することは困難とのことで、
  独立開業して、レストラン等のオーナー兼シェフ・ソムリエになる人もいます。
  もしかしたら、オーナー兼シェフ・ソムリエといった人が、
  最も、ソムリエらしいと言えるのかもしれません。


Q6 ANSA認定ソムリエは、ソムリエではないのですか?

A6 そんなことはありません。
  J.S.A.のステートメントにあります、
  「当協会とは一切関係がありません。似て非なる資格ですのでご注意ください。」
  は事実です。でも、これは、「ANSAは、J.S.A.とは別の団体であり、
  間違わないように気を付けて下さい。」という注意喚起です。
  実際、J.S.A.の上層部の方々は、ソムリエという言葉に、
  (社)日本ソムリエ協会認定を付して用いており、
  ソムリエという言葉を、占有しようという意図は感じられません。

  しかしながら、誠に残念なことに、現場最前線のJ.S.A.ソムリエの中には、
  ANSAソムリエの存在を、快く思わない人がいるのは事実。
  私の場合、一部のJ.S.A.ソムリエの人達については、
  当方が普通のワイン愛好家だった頃は良好だった、人間関係が壊れました。
  「残念だ。」と言われたり、以前のように、ワインの話をしてくれなくなった人もいて、
  正直申し上げて、失ったものは、かなり大きいです。

  J.S.A.は、素晴らしい事業でもって、社会に多大な貢献をしておられますし、
  そうしたことには、心から敬意を表したいものです。
  J.S.A.認定ソムリエのプライドも、呼称資格試験の難易度からして、理解できます。
  ただ、そうしたプライドは、他の団体の存在を否定する形ではなく、
  別の形で保持したほうが、賢明であると考えます。

  呼称資格取得時に、サービス実務経験を問うJ.S.A.でさえ、
  認定登録後、ソムリエ業務とは無縁の仕事に就いている人があるわけですから、
  最初から実務経験を問わない、ANSAソムリエの場合は、
  より様々な立場の人がいるようです。

  例えば、職業分類上、本業が自由業・自営業になる人の中には、
  仕事が複数ある人が少なくありません。
  本業は、主な所得がある仕事ということになりますが、
  副業といいますか、兼業の状態の人は多いです。
  もちろん、様々な、「顔」・「立場」という観点からして、
  別の「顔」が、必ずしも、所得を生み出しているとは限りません。
  慈善事業やボランティア活動が、主な「顔」だという人もいます。

  もちろん、本業のみに全力投入するのも、社会人として立派なことです。
  でも、「世の中には、日々の生活の中で、
  本業のみが支配的である(圧倒的な割合を占める)人間ばかりではなく、
  その人の本業以外の視点から、ワイン文化を見るスタンスもある」ことを、
  ぜひ、理解して欲しいと思います。

  現在、料飲施設でワインをサービスする仕事に就いている人以外が、
  ワインのサービスの関連団体と、何らかの接点を持つメリットとしては、
  確実に、ワインに関するチャンネルが増えるということがあります。
  私は、ワインと関わっている人は、
  全て、「ワインをこよなく愛する仲間」として、受け入れたいと考えています。
  ワインが好きな人達にとって、より環境を良くするために、
  ワインの消費拡大が必要です。広い心が肝要ということでしょうか。

  私は、団体の幹部でも何でもない、ただの一会員に過ぎないため、
  あまり踏み込んだことは、言わないほうが無難だとは思いますが、
  FBOは、各関連団体の呼称資格の認知度(ステイタス)向上の策を講じており、
  まずは、本部の活動を見守りたいと思います。


Q7 J.S.A.とANSA(FBO)は不仲なのですか?

A7 そんなことは無いと思います。
  ANSAや、SSIを始めとするFBO各種団体の(一部の)設立や運営には、
  田崎 真也 ソムリエを始め、J.S.A.在籍の人達が関係しています。
  J.S.A.ANSAの、双方の呼称資格有資格者も、存在するのですが、
  比較的、J.S.A.ソムリエでもあり、SSI認定利き酒師でもある人が多いようです。
  共に、「食文化の発展」に寄与すべく、目指す目標も、そう変わらないと思います。
  お互いが、足を引っ張り合うようなことではありません。

  実は、ANSAの前身は、JWA(日本ワインコーディネーター協会)で、
  以前は、呼称資格名も、英語の、ワインコーディネーターでした。
  その後、同じ呼称資格で、フランス語のソムリエの認定登録が始まったため、
  このことで、J.S.A.の反発が強まったような気がします。
  ANSAでは、フランス語名と英語名の認定登録を、選択する仕組みになっています。

  FBO関連で、ES(日本ソムリエスクール)があるのですが、
  ESで学んだ卒業生の中にも、J.S.A.ソムリエがいます。
  共通するライセンスの存在しない業界ですから、
  各種団体が複雑に絡み合っていて、一般消費者には解り辛いですよね。
  と言いますか、別に詳しく解る必要は無いものの、
  少なくとも、誤解だけは回避したいものです。

  格闘技や書道の級や段も、各種団体が多数あるため、統一基準はありません。
  統合して一本化すれば、丸く収まるという単純なものではなく、
  組織が大きくなれば、今度は、分裂するということが多いようです。
  統一ライセンスが存在しない世界では、どうしても、
  ○○協会、□□連盟といった、複数の団体の問題が出て来るのはお決まりであり、
  致し方ないことだと思います。
  格闘技の場合は、交流試合等を行ったりしていますが、
  要は、多様な価値観を、許容・包括するだけの度量がなければ、
  業界全体としては、衰退の危機に晒されるのかもしれません。


  ワインをこよなく愛する私といたしましては、
  ワイン関連の各種団体の関係者は、全て、「ワインを愛する仲間」との認識です。


Q8 ソムリエ・バッジを身に着けていない人は、ソムリエではないのですか?

A8 いいえ。あえて、用いないソムリエも多いのではないでしょうか。
  まず、認定登録をしなかった人は、協会・連盟のバッジを持っていません。

  ソムリエという位置付けで、サービス業務に当たっている人の中には、
  J.S.A.ANSAのみならず、海外の各種団体から認定を受けた人もいます。
  特に、国内のホテルレストランにおいては、
  各々が所持している所属団体のバッジを、身に着けさせない会社があります。
  ホテルのオリジナル・バッジや、汎用バッジを用いるメリットとしては、
  従業員全体の一体感が持てる、ゲストから見ても統一感があって解りやすい、
  ソムリエJ.S.A.認定者に限定されるのを防ぐといったことがあります。

  実は、ソムリエという位置付けの人の数は、本場とも言えるフランスよりも、
  日本のほうが多いという話があります。
  フランスに行かれた経験のある方は、実感があるかもしれませんが、
  ワイン文化が成熟しているので、サービススタッフの大半が、
  ワインのサービスがこなせて当たり前の土壌があり、

  ソムリエを特別扱いせず、バッジを用いないことも少なくありません。
  日本のレストラン等の料飲施設の場合でも、
  ソムリエだけにワインのサービスを、任せ切りにしないようにするため、
  あるいは、従業員全体のスキルアップのために、
  あえて、ソムリエにバッジを身に着けさせないところがあります。

  フランスのソムリエが、バッジを用いる場合は、
  l'esprit & le vinのものを、使うことが多いようですが、
  これは、誰でも購入することができます。
  Swarovski(スワロフスキー)のクリスタルの葡萄バッジは、
  ソムリエ、ワイン愛好家を問わず、愛用者が多いですね。
  田崎 真也 ソムリエや、田辺 由美 先生は、
  パールの葡萄ブローチを、よく用いられているようです。

  ワインをこよなく愛する人達は、ソムリエに気兼ねすること無く、
  レストラン等で、ワイン&グルメを楽しむ際に、
  どうか、葡萄のバッジやブローチを身に着けて、楽しまれて下さい。
  ワイン愛好家同士の輪が広がることもありますし、
  華やかな雰囲気作りに一役買うことでしょう。


Q9 ソムリエの役割として大切なことは何ですか?

A9 ES(日本ソムリエスクール)の教科書 『ソムリエ・マニュアル』(柴田書店 刊)に、
  心構えとして、「ホスピタリティーにあふれていること。
  お客様の気持を思いやり、意向を汲み取り、
  お客様に楽しんでいただくための演出も怠らず、
  どんなニーズにも応えようとする意識がなければ決してプロとは呼べません。」

  とありますが、まさに、そのとおりだと思います。

  ブラインド・テイスティングでワインの銘柄やヴィンテージを見事に言い当てたり、
  コンクール等で入賞することが、大切だということでは無いように思います。
  確かに、そうしたことは、技能を磨くという点、手段として有効です。
  ただ、そうしたこと自体が目的ではなく、優れた知識や技能が、
  「ワインの楽しさ」を、より多くの人々に伝えることに結び付かなければ、
  無意味だと考えます。


  ただ単に、「ワインが好き」ということだけでは、
  なかなか、周囲の人達に、ワインの素晴らしさを伝えることは困難です。
  ワインは、特に酒質に幅があり、しかも、デリケートであるため、
  保管・管理に気を使います。そのため、かなりの専門知識を要します。
  ナビゲーターとして、各人の嗜好に合った、良質のワインを紹介できれば、
  消費者の裾野が広がり、消費が拡大し、ワイン文化も発展します。
  ワイン文化の普及・啓蒙のためには、ソムリエが研鑽を怠らないことが重要ですが、
  ワインの勉強・情報収集は、あくまでも手段であって、
  「ワインの素晴らしさ・楽しさを伝えること」という本来の目標を、
  見失わないようにしたいものです。


  私にとって、最高のソムリエとは、
  「ワインを通じて、本当に、その場に居合わせて良かったといった、
  素晴らしい演出ができる人」
ですね。
  同じワインを用いるにしても、演出によって、その場の雰囲気も、
  後の印象も全く変わります。


Q10 ピエール松尾って何者?

A10 (^_^;) 正直、自分でもよく解りません。
  ワインが恋人という寂しい人生を送っている……
  いえ、とにかく、ワインが大好きで、その楽しさ・素晴らしさを、
  より多くの人達に伝えたいと思っている、チョットお節介な人です。
  ワインを通じて、楽しいひとときを演出することに、最高の喜びを感じます。

  当方、ピエール松尾として、活動を開始して以来、
  心無い誹謗中傷につきましても、甘んじて受け続けてまいりました。
  特に、Home Pageを開設してからは、かなり強烈に……
  「○○の分際で……」・「○○だけやっていればよいものを……」の類は、
  現場最前線の人達の心情からすると、察するところ余りあります。
  私の存在や活動を快く思わないのも、よく理解できます。
  仮に、ワインを愛する仲間を、多数失うことになるのであれば、
  不本意なことでありますので、ご批判が、あまりにも多くなった場合には、
  まずは、当サイトを閉鎖して、心機一転を図りたいと考えています。
  私は、(本業以外に)複数の「顔」を持っています。
  ぜひ、広い心でもって、ピエール松尾を見守っていただきたく思います。


  とりあえず、厳しいご批判よりも、支持してくださる方々、
  励ましてくださる方々のほうが、圧倒的に多いので、一安心。
  失ったものも多いのですが、得たもののほうが、はるかに上回ります。
  多くのワインを愛する仲間とも、知り合うことができました。
  気力・体力の許す限り、ワインを通じての楽しい交流、そして、
  当サイトの運営を継続してまいる所存です。
  皆様方より、激励のメッセージを賜りましたならば、この、ピエール松尾、
  ますます頑張りますので、何卒宜しくお願いの程申し上げます。