♪ 【015】 Vin de Primeur(ヴァン・ド・プリムール)  [Dec/11/2004]


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師走に入り、既に忘れかけられた?
Beaujolais Nouveau(ボージョレー・ヌーヴォー)の話題で恐縮ですが……

Beaujolais Nouveauと、
Vin de Primeur(ヴァン・ド・プリムール)についてですが、
「新酒」ということでは、同じ意味に使われます。別物を指すことはありません。
「フランスワイン法」について書くと、長くなるので、そこそこにしますが、
(通常の)ワインの出荷は、12月15日からで、A.O.C. Primeur / Nouveauの場合、
INAO(国立原産地統制名称研究所)の検査にパスすれば、
1ヵ月早く出荷することが可能です。もちろん、Beaujolais地区以外の新酒も存在します。
Beaujolaisの場合、解禁日の定めはありますが、出荷日の取り決めはありません。

細かい言葉のニュアンスからしますと、
Nouveauは、英語にするとNewになり、現時点で「新しい」といった感じ。
Primeurは、「はしり」・「初物」といった感じでしょうか。
(BordeauxのPrimeurとは意味合い・性格が異なります。)
本拠地がBeaujolais地区ではない、
Philippe Pacalet(フィリップ・パカレ)やLeroy(ルロワ)等は、
Vin de Primeurの名称の方を使用していますが、
チョット考えてみると、Maceration Carbonique(マセラシオン・カルボニック)製造法による、
Gamay(ガメイ)品種の新酒を出す必然性の無い造り手ですね。

新酒は早飲みが原則で、裏ラベルに、「風味が損なわれますのでお早めに……」
とか書かれたアイテムもあるくらいですが、
余裕があれば、同じ物を2本購入し、1本を来年、飲用すると面白いです。
私は、1年熟成?の新酒を、ブラインド・テイスティングで出され、
当然、未体験の味でしたので、イタリアワインだと言ってしまったことがあります。
通常は、それ程、化けるはずです。
美味しいとは言い難いですが、気が向かれたら、お試し下さい。
(^_^;) まぁ、話のネタくらいにはなりますので……

解禁日前のフライングについて、【014】に書きましたが、
ワイン愛好家を含む一般消費者には罪はありませんよ。
ようは、インポーター・酒類販売店・飲食店等の業界関係者が、
たとえ、一般消費者がフライングしたくても、
物理的に不可能な環境を作り上げれば済むというだけの話。
罪作りな業者が多いのでしょうかねぇ……


 [Sopexa(フランス食品振興会)のステートメント]

 【ボージョレー・ヌーヴォー解禁日に向けて厳重注意!】

 ボージョレー・ヌーヴォーの解禁が間近となってまいりました。
 ここ数年一部の酒販店で解禁前に販売されていることが巷間いわれています。
 この「フライング」は1967年に制定された政令に反するばかりか、
 原産地名称の精神にもとるものです。
 ましてや生産者の丹精込めた努力を無にするものです。
 一時はお客様に珍重されても、すぐに信頼を失い、
 自らの、そして業界の破綻を招きかねません。
 ボージョレーワイン委員会ならびにフランス食品振興会としては、
 「フライング」が判明した場合、以後のご協力はできかねます。
 解禁日を守り、新酒を祝しましょう。


Inporter Letter Comitment(輸入業者誓約書)について書くと、
長くなりますので、簡単に書くと、
誓約書に署名して、フランスの当局に提出という形式を取っています。
解禁日(の午前0時)以前に、一般消費者に対し、
(実質的に)酒販店・飲食店等において、販売(提供)しないという誓約。
抜栓しなくても、解禁日時以前に一般消費者の手に渡るとアウト。
(予約注文・事前のオーダーは、もちろんOK!)
業者(業界)の側が、この誓約を文面どおり、ちゃんと守りさえすれば、
「フライングをしてしまってゴメンナサイ……」といった思いを、
一般消費者にさせてしまうことは、当然、ありません。

Sopexaの文言が、全てを物語っているように思いますが、
「フライング」が判明した場合、
ペナルティ(以降の取引停止)を科せられる可能性があるのは、
あくまでも業界関係者であって、決して一般消費者ではありません。
まぁ、いずれにしても、フライングは一瞬の幸せ?を提供できるかもしれませんが、
長い目で見ると、到底、どちらの利益にもかなうものではありませんね。
せっかくの楽しいイベントが盛り下がってしまいますし。
解禁されていない期日や領域で、あるいは、保護対象物に対して、
猟・漁をすると密猟・密漁。ルールは守るためにある。

帝王 Georges Duboeuf(ジョルジュ・デュブッフ)が、ローソンで買える時代。
普通のNouveauが\2,400で、Villages(ヴィラージュ)が\2,600……
少し前から、\2,000超えが当たり前になり、Villagesとの価格差が縮まっていますね。
(派手なダンボール箱に、解禁前の販売厳禁とか書いてある。)
特製ソムリエナイフやチーズプレートのおまけ付きで、
専用の紙袋に入れてくれるので、昨年までは喜んで買っていましたが、今年から止めました。
販売促進グッズやおまけを控え目にして、
ワインをそのまんま売って欲しいような気がします(\2,000未満に抑えられるはず)。
年末になると航空便入荷分が半額になったり、そのうち船便到着分が入って来たりで、
楽しもうと思ったら、まだ当分、イケます。