♪ 【014】 Beaujolais Nouveau(ボージョレー・ヌーヴォー) [Nov/26/2004]
【001】 My Favorite Wine(私のお気に入りのワイン)や、
【004】 La Pousse D'or(ラ・プース・ドール)にも書きましたとおり、
私は、Bourgogne(ブルゴーニュ)のワインが大好きです。
Beaujolais Nouveau(ボージョレー・ヌーヴォー)については、
当然のことながら、無視できない存在であり、
毎年、解禁日から飲用しておりますが、幾分、懐疑的ではあります。
現在、解禁日につきましては、11月の第3木曜日と定められていますが、
日本においては、残念ながら、解禁前の抜栓というフライングが後を絶たず、
業界関係者に対して、「解禁前の抜栓厳禁」の通達が出る始末。
Restaurant格のお店(高級フランス料理店)は、
そもそも、Beaujolais Nouveauとは無縁のところが、少なくないのですが、
Bistro(ビストロ)やBrasserie(ブラッスリー)等でも、
あえて、新酒のキャンペーンに関わらないところが、けっこうあるように思います。
私が、今年の解禁日に訪れたBistroでも、一切、取り扱っていませんでした。
かつての一過性のブームは去り、
すっかり、風物詩として定着した感のある新酒解禁ですが、
正直、私自身は、年々、テンションが下がっています。
解禁日については、当初は、日にちが固定されていたようです。
でも、これですと、毎年の曜日の巡り合わせによって、差が出てしまうため、
現在の、第3木曜日ということに落ち着いたとのこと。
おそらく、当時、関係者は、ワイン文化が未成熟な日本で、
将来、これほど盛り上がることになろうとは、全く、予測できなかったのでしょう。
個人的な意見を述べさせていただきますが、
私は、「解禁日時につきましては、フランスの現地時間に合わせるべき。」だと、
考えています。私の、ささやかな抵抗(こだわり)は、
「必ず、フランス現地時間での解禁日時を過ぎてから飲用する。」ということです。
元来、Bourgogne地方・Beaujolais地区の、「地酒・新酒祭り」です。
ご当地を差し置いて、日本で、前日の晩から、カウントダウン等をして大騒ぎする、
ましてや、解禁前の抜栓という不正行為が横行するというのは、
生産者に対して申し訳ないといいますか……
まぁ、そこまで律儀に考えないにしても、何となく、気分がすぐれません。
フランスの現地時間に合わせたとして、
この時期、日本はプラス8時間(冬時間)ですから、朝の8時ですね。
一般的な酒類販売店等が、午前中に開店するとして、
飲食店等も含め、お昼ぐらいからサービスすれば、無理がありません。
そうなりますと、通常、当日の夕方か夜頃から、飲用されることになります。
フランス優位となり、ご当地の方々の心情を害する心配も無用です。
昨今、日本酒の海外進出が顕著ですが、仮に、販売促進キャンペーンの一環で、
蔵元の初搾りを、最初にフランスで解禁するというイベントが、
毎年、継続的に行われるようになったとしたら、
多くの日本人の心情、穏やかではないでしょう。
もうひとつ問題なのは、Beaujolais Nouveauの価格です。
フランスで、(日本円にして)\500前後のものを、
\2,000前後で買うというのは、如何なものか…… 高価なものは\3,000以上もします。
それを、飲食店でオーダーするとなると……う〜ん…… (+_+)
ほとんど、航空便による輸送費を飲んでいるようなものですね。
(船便のものが入って来る頃には、話題にも上りません。)
そうまでして、この時期、航空便到着の新酒を飲む必要があるのでしょうか?
(^_^;) あるのでしょうねぇ。やっぱり。
Philippe Pacalet Vin de Primeur(フィリップ・パカレ ヴァン・ド・プリムール)
↑ 何かと話題の、このアイテムにつきましても、結局、飲んでしまいました。
「このワインは、現在フランスで最も注目されている醸造家の一人である
フィリップ・パカレ氏が造りました。
畑には農薬、除草剤及び化学肥料を一切使用しておらず、
補糖や補酸も行っておりません。
また、彼は酸化防止剤の添加も限りなく少量に抑えております。
そのためビン詰めの際に、発酵中に自然発生した炭酸ガスを意図的に残しております。
フィルターもかけておりませんのでビン内には澱が残っておりますが、
このワインは<自然からの恵み>だけで造られておりますのでご安心ください。
素晴らしいパーティでありますように。」 [裏ラベルのコメントより]
……なるほど、炭酸ガスのピチピチ・パチパチといった音がしましたし、
搾りカス状の澱も、しっかりとありました。
最後に、「素晴らしいパーティでありますように。」とあるとおり、
Beaujolais Nouveauは、厳密に、テイスト云々言うよりも、
その年の収穫を祝って、感謝して、楽しむことに価値があるように思います。
それにしては、値段が高過ぎますね。
優秀な造り手の、Bourgogne Rouge(地方名クラス)にも匹敵するテイストかもしれませんが、
それでしたら、むしろ、倍の金額を出して、
Gevrey-Chambertin(ジュヴレイ・シャンベルタン/村名クラス)を購入したほうが、
はるかに、コストパフォーマンスが高いですよね。
(当たり前か……)
いわゆる、「今年の出来」について、決して、悪くは言われない新酒。
不作の年には、個性的とか、今までにない味とか……
ちなみに今年は、「生産者の実力が表れる2004年」とのこと。
Bourgogne地方全体のワイン販売促進キャンペーンですから、
新酒祭りに終始せず、通年の消費拡大につながれば幸いです。
まずは、あまり細かいことは気にせずに、楽しみたいものです。
Beaujolais Nouveauについて、詳しくお知りになりたい方は、
Sopexa(フランス食品振興会)のサイトを、ご覧になるのがよいでしょう。
「Beaujolais Nouveau 2004」や「ボージョレー行動指針」で、
だいたいのことが理解できます。
なお、11月第3週の土・日・月曜日は、「栄光の3日間」です。
Beaune(ボーヌ)のHotel Dieu(オテル・デュー)にて、
Hospices de Beaune(オスピス・ド・ボーヌ)の、
ワインのオークション(競売)等が行われます。
Bourgogne全体のワインの相場に、大きな影響を与えるということもあり、
現地では、こちらのほうを重要視しているようです。
日本の企業による落札も少なくないため、話題性も充分で、
将来、もっと、日本に紹介されるようになると嬉しいですね。
いずれにいたしましても、Bourgogneのワインを、存分にお楽しみ下さいませ。
\(^o^)/ Vive La France! (ヴィヴ・ラ・フランス! / フランス万歳!)