♪ 【004】 La Pousse D'or(ラ・プース・ドール)  [Jun/01/2004]


メルマガ発行をサボっていた時期のTasting Report等を、
今回から、少々、掲載していこうかと考えております。
まずは、私の大好きな、Domaine de La Pousse D'or(ドメーヌ・ド・ラ・プース・ドール)の比較試飲から。

Volnay-1988-B.jpg
Volnay Premier Cru Les Caillerets Clos des 60 Ouvrees Monopole
 (ヴォルネイ プルミエ・クリュ レ・カイユレ
  クロ・デ・ソワサント・ウーヴレイ モノポール)
     Vintage 1988 [Bottle Lot No. 00590 / Magnum]

       (※ ラベル画像は、別の日に試飲済みのNo. 00588のものです。)

 「Ouvreesとは、どういう意味ですか?」と、よく質問されます。
 (Bourgogneの)葡萄畑の広さを表す単位で、1ha ≒ 24 Ouvreesになります。
 中世の頃の、一人の男が一日に仕事できる広さから由来しているそうです。
 60人分、あるいは、60日分の労働力に匹敵する面積ですね。
 ちなみに、Pousseとは発芽・新芽・若枝といった意味です。
Volnay-1989-B.jpg
Volnay Premier Cru Clos de La Bousse D'or Monopole
 (ヴォルネイ プルミエ・クリュ
  クロ・ド・ラ・ブース・ドール モノポール)
     Vintage 1989 [Bottle Lot No. 04753 / Magnum]



 ラベルにも描かれているDomaineの建物と葡萄畑ですが、
 実は、建物の真正面の畑は、3つのMonopole(単独所有畑)のひとつ、
 Clos D'Audignac(クロ・ド・デイニャック)です。
 公式資料写真のClos de La Bousse D'orは、Domaineに通じる道の脇にあり、
 意外なことに、Clos des 60 Ouvreesの畑は、少し離れた場所にあります。


突然ですが、私は日本経済新聞を長年購読しています。
昨年、2003年9月6日の土曜日版(朝刊)別冊 『NIKKEIプラスワン』の、
「何でもランキング」の「ちょっと奮発して飲むワイン」で、
Les Caillerets Clos des 60 Ouvreesが、紹介されました。
「繊細で甘い果実味伝わる」とのこと。

「ちょっと奮発」からも理解できるとおり、私が好んで飲用しているワインは、
DRC(Domaine de la Romanee Conti/ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ)や、
Bordeaux(ボルドー)の、5大 Chateau(シャトー)のように、
物凄く高額のアイテムというわけではありません。
新聞では、Vintage 2000(750ml)の参考価格として、\5,800の表示がありました。
日本で購入する場合、リリース当初の一般店頭価格は、
Vintageにもよりますが、\3,500〜\7,000くらいです。

さて、今回のレポートは、2003年5月29日(Thu)に行われた比較試飲です。
Bourgogne(ブルゴーニュ)の良年Vintageを使用いたしました。
いずれも、Magnum(マグナム/1,500ml)です。
Tasting Comment Sheet記載の複数のテイスターのコメントを、編集して掲載しております。


Volnay-1988-A.jpg
Volnay-1989-A.jpg
Etiquette
(ラベル)
これは元来、
Demie-Bouteille(1/2 Bottle)用ラベル。
しかも、(375mlではなくて)370mlの部分を、
手書きの線で消して、1.5Lと書いてある。
以前、Bouteille(750ml)に、
Magnum用を貼った物に出くわした。
細かいことは気にしない。フランス流。
750mlと書いてある部分を、
かなり強引に、1.50lと手書き修正。
正直、最初に見た時は笑ってしまった。
緊張した試飲の場を和ませるアイテム。
Color
Appearance
(色・外観)
・ '89と比べやや黒い。茶の色が強い。
・ 色が'89より濃い。
・ 粘性は同じくらい大変豊かである。
・ ややオレンジがかった枯れ葉色
・ 熟成のためか、やや濁ったような色調。
・ 粘度感が見られる。
・ レンガ色
・ 透明度より少し曇った感じ。
・ 中心部ガーネット ・ 粘性 強く長い
・ エッジにややレンガ色が見られるが、
 中心部はまだまだ透明感のある
 ルビー色をしている。
Aroma
Bouquet
(香り)
・ ダークチェリーのジャムを思わせる
 少し'89より甘いニュアンスの香り。
 紅茶の感じはあるが、
 それにジャムを落としたようである。
・ さらに伸びのある強い芳香
・ 干しブドウ、枯れた枝等、
 熟成した強い香りを持っているが、
 その中に甘くジューシーな、
 凝縮した香りを持つ。
・ 枯葉、紅茶にシナモン、干しブドウ
・ 大変しなやかで伸びのある香り
・ グラスを回すと、さらに香りが濃くなり、
 ふくらみが増す。
・ 少しアールグレーを思わせる。
・ まだまだ若さを感じる。
・ チェリー、木イチゴの中に、
 シロップ漬けの赤い果実の香りがあり、
 適度に樽の香りも混ざり合っている。
Taste
(味)
・ 口いっぱいに果実味がふくらむ。
・ 余韻は'89の方が長く続く。
・ 時間が経つと、果実味から、
 少しふくよかなタンニンを感じて来る。
・ 口に含むと素晴らしく滑らかで、
 果実味がシンプルに広がるが、
 '89に比べ、余韻に乏しさが見られる。
・ 滑らかで、刺激はほとんど無し。
・ 程よいタンニン
・ 次に口にする度に、
 どんどん味わいが変化していく。
・ 飽きの来ない感動的な味。
・ 余韻が大変長い
・ 果実味よりも熟成感を感じる。
・ 全体的に引き締まっていて余韻も長い。
・ 素晴らしく繊細な酸が感じられ、
 さらに樽からの要素が、
 後口の印象を、長くしているようである。
・ バランスが良く、
 これ以降の熟成が楽しみ。
Comment
(感想)
・ ジビエよりも牛フィレ等の方が合いそう。
・ ソースは少し甘めのものが良いと思う。
・ 全体的に香りの変化が素晴らしく、
 味よりも香りの印象が強かった。
・ このヴォルネイ自体が、
 本当に美味しいが、
 今日は'89に軍配が上がった。
・ ウズラを使った料理等と合いそう。
・ ソースは少し軽目にして、
 このワインを味わいたい。
・ これから先も、
 さらに熟成させて良いかと思う。
・ バランスが良く、ヴォルネイらしい
 引き締まった味わいで、
 タンニンが心地良い。




【現在のラインナップ】


Volnay Premier Cru En Caillerets Clos des 60 Ouvrees Monopole
  (ヴォルネイ プルミエ・クリュ アン・カイユレ
   クロ・デ・ソワサント・ウーヴレイ モノポール)

Volnay Premier Cru Clos de La Bousse D'or Monopole
  (ヴォルネイ プルミエ・クリュ クロ・ド・ラ・ブース・ドール モノポール)

Volnay Premier Cru Clos D'Audignac Monopole
  (ヴォルネイ プルミエ・クリュ クロ・ド・デイニャック モノポール)

Volnay Premier Cru En Caillerets
  (ヴォルネイ プルミエ・クリュ アン・カイユレ)

Pommard Premier Cru Les Jarollieres
  (ポマール プルミエ・クリュ レ・ジャロリエール)

Corton Grand Cru Bressandes
  (コルトン グラン・クリュ ブレッサンド)

Corton Grand Cru Clos du Roi  ※ Vintage 2000 First Release
  (コルトン グラン・クリュ クロ・デュ・ロワ)

Santenay Premier Cru Clos Tavannes
  (サントネイ プルミエ・クリュ クロ・タヴァンヌ)

Santenay Premier Cru Les Gravieres
  (サントネイ プルミエ・クリュ レ・グラヴィエール)

Santenay Premier Cru Les Gravieres Blanc
  (サントネイ プルミエ・クリュ レ・グラヴィエール ブラン)