----- Original Message -----
Sent: Wednesday, March 26, 2003 3:50 PM
Subject: ♪ピエール松尾です。ご無沙汰いたしております。


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--┳ξ ♪[Mar/26/Wed/2003] 【Les Caves Pierre Matsuo】 (不定期刊)
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●●● 豊かな食文化の未来を切り開く 『ピエール松尾のE-Mail Magazine』
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--●-- [特定多数 Food & Beverage 関係者宛配信]

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▼ [番外編]

ピエール松尾です。ご無沙汰いたしております。

前回の配信が、1月15日(Wed)でしたから、
既に、忘れ去られた存在かもしれませんね(存在感薄いし……?)。

 「ひさかたの 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ」 紀 友則

いとをかし……

前号配信以来、ひどい風邪を、こじらせたりいたしまして、
すっかり、サボリぐせが、ついてしまったのでした。

今でも、気まぐれ著者 ピエール松尾の気が向かないため、
本来の、E-Mail Magazineのほうは、お休みさせていただいておりますが、
生存確認の意味で、多少、[番外編]を、書かせていただきます。
何卒、ご了承下さいませ。

4月16日(Wed)〜22日(Tue)のLyon(リヨン)行きに関しましては、
今のところ、旅程を、決行する予定ではありますが……

もともと、今回の予定の半年程前に入れた予約で、
さらにJAL/JASの統合もあり、以前と比べ、旅程が少々変わりました。

[Itinerary]

4/16(Wed) FUK 7:15 → JL154 → 8:55 NRT 12:00 → JL401 →
16:25 LHR 19:15 → AF3049 → 22:00 LYS

 Hotel La Tour Rose (Small Luxury Hotels of The World)
  22, Rue du Boeuf, Lyon 69005 ※ 5 Nights Stay
   Phone: 33+(0)4 78 92 69 10
   Facsimile: 33+(0)4 78 42 26 02

4/17(Thu) 20:00〜
 Restaurant "Paul Bocuse"(ポール・ボキューズ)
  69660 Collonges au Mont d'Or
   Phone: 33+(0)4 72 42 90 90
   Facsimile: 33+(0)4 72 27 85 87
   Internet Home Page URL: http://www.bocuse.com/

4/21(Mon) LYS 11:55 → BA361 → 12:35 LHR
London (Transfer Stay) U.K.に入国
 "Hotel Ritz"にてAfternoon Tea
19:45 → JL402 → 4/22(Tue) 15:25 NRT 19:45 →
JL155 → 21:35 FUK

American Expressという、アメリカを代表する会社に、手配を依頼し、
その一番の同盟国の、テロ警戒で張り詰めた、イギリスを経由して、
米英軍の侵攻に反対し、敵対するフランス(Lyon)との空路の往復には、
AF(Air France)と、BA(British Airways)の、両方を使うということを、
じっと、考えてみると、やはり、かなり複雑な心境になってまいります。

それに加え、国連安保理で、拒否権をちらつかせたフランスに対し、
抗議行動をする米国民が、見せしめに、
France Wine(しかもBourgogne)を、捨てたりする映像を見るにつけ、
心底、悲しい気分になってしまいました。
Restaurant等でも、"French"の名前の付くMenuが、
消えているといいますからね(French Fry → Freedom Fry等)。

私、アメリカは、New Yorkにしか、行ったことがないのですが、
本当は、"懐の深い強いU.S.A."が、好きなのです。
N.Y.には、フランスから贈られた、友好の証、
"自由の女神像"が、今でも、そびえたっており、
何とも、やり切れない気持ちで一杯です。

今回、引き合いに出されていませんが、
かつて、フランスが、周囲の抗議の声を押し切って、
大規模核実験を強行した際にも、世界各地で、
フランス製品の不買運動が、展開されたことを、思い出します。
しかしながら、不思議なことに、我が国、日本では、
この年、フランスからの輸入実績が、過去最高になったのです。
"Louis Vuitton"の顧客の半数以上は、日本人だといいますしね。
日本は平和なのか?……少し、違うような気がしてなりません。

「Something is wrong in this country.」

米国同時多発テロ発生直後、アフガニスタン空爆開始、
炭疽菌騒動のさなか、Wien(Vienna)を訪れましたが、
永世中立国Austria(Osterreich)にさえ、大きな影響が及んでいました。
ふだん静かな、音楽の都 Wienの街中が、
反戦デモで騒々しいというのは、世界の中で、
政治的中立を保つ国にしては、極めて異例でした。

本来、プライベートでの渡欧の直前は、
ワクワクした、楽しい気分にもなろうというものですが、
今現在は、9.11直後と同様、かなり、重たい気分です。
そもそも、楽しい・楽しくないなんて考えること自体、
この戦時下においては、不謹慎ですよね。

湿度0%の機内で、長時間のフライトをこなすうえで、
例の謎?の肺炎(SARS/重症急性呼吸器症候群)という、
別の不安材料はあるものの、それでも、私は、行くでしょう。
政府が、渡航自粛勧告を発令しない限り。
同時多発テロ直後と同じく、
軍隊や特殊警察部隊が出動している、空港(周辺)は、
むしろ、警戒が緩い普段よりも、安全と言えるのかも……

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こうしたこととは別に、
France Wineと、多少なりとも関わっている、私といたしましては、
Bernard Loiseau(ベルナール・ロワゾー) Chefの、
猟銃自殺が、かなり、ショックでした。

多くの人間が、もっと大切なものを、見失っているような気がします。

Michelin ☆☆☆ Restaurant "La Cote d'Or"の、
Bernard Loiseau Chefの自殺に関しては、
「レストラン・ガイドや評論家が、彼を殺した。」とも、言われているようです。
"Gault Miliau"の評価が、19点から17点に、多少落ちたことが、
果たして、尊い命と、引き換えにする程のものだったのでしょうか?
"Le Guide Rouge Michelin"のほうは、現在でも、☆☆☆を維持していますし。
でも、星の数や点数に惑わされる、我々の責任でもあるでしょう。
天才料理人が、そこまで、追い込まれていたとは……
まさに、痛恨の極みです。

また、2003年版のMichelinでは、昨年4月に、私も訪れた、
"Le Louis XV Alain Ducasse"(Hotel de Paris/Monaco)が、
☆☆☆に返り咲いていますが、何だか、複雑な気持ちです。

私は、♪クラシック音楽を、心から愛していますが、
MozartとBeethovenを比較して、どちらが、優れているかといった、
不毛の議論は、音楽評論家の間では、交わされませんし、
もちろん、星の数や点数で、評価することもありません。
古今の、楽聖(作曲家)の中で、誰が、一番、偉大であるかといった、
全く無意味なランキングも、当然のことながら、存在し得ません。
芸術は、絶対にしても、相対にしても、
そうした評価では、計り知れないはずです。

フランス料理という分野は、未熟で、
芸術の領域に到達していないとでも、言うのでしょうか。
決して、そんなことは、ありません。
これを契機に、料理評論家やプレスは、お料理の紹介の仕方を、
見直したほうが良いのかもしれませんね。
ワイン評論家のPさんも、また然り。100点のワインは、高過ぎて買えません。
そして、F&Bに携わる者も、意識を新たにしたいものです。

誠に遺憾なことが、日本でもありました。
あの、天下の、三國 清三 Chefの、Restaurant "ミクニ・マルノウチ"で、
集団食中毒事件発生。営業停止処分になりましたね。
ここの、Chef Sommelierは、田崎 真也 Sommelierの愛弟子、
山本 諭 Sommelier("ホテル西洋 銀座"出身/1965年生まれ)です。
私が、勉強に使った書籍類に、山本Sommelierは、しばしば登場し、
受けた影響も大きかっただけに、とても、心配しております。

F&Bにとって、最も大切なこと。それは、「食の安全性」です。
安全な、健全な食材・料理は、本来、美味しい。
見栄えだけの料理は、どこか、不自然に感じるはず。
(残留農薬等の)危険を冒してまで、形の整った食材を求めて来た、
生産者・流通業者・販売提供者・消費者の全てが、
現在、最優先で、真剣に取り組むべき課題だと言えるでしょう。

……いつになく真面目で、面白くないことを書いてしまい、
大変、申し訳ございませんでした。
でも、私自身、こんな時期だからこそ、初心に立ち戻り、
F&Bとの係わりについて、厳しく、自らに問うてみたいと考えた次第です。

微妙な情勢につき、最終的な決断は、まだですが、
今回、私が、予定どおりに渡欧することが、かなって、
無事に、帰国することができましたら、
Bourgogne(ブルゴーニュ)地方……
Lyon(リヨン)・Beaune(ボーヌ)・Dijon(ディジョン)等のレポートを、
掲載する機会が、得られるかもしれません。

また、ぜひ、皆様方に、(このメルマガ上で)お目にかかりたく存じます。
今回は、これにて、失礼させていただきます。

(^_^)/~ See you!


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●●● Monsieur Pierre Matsuo
●● E-Mail:
● ANSA Sommelier 呼称資格認定 No.1795 (FBO会員 No.20025)

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