----- Original Message -----
Sent: Thursday, May 01, 2003 4:55 PM
Subject: ♪Vive La France! - ブルゴーニュ紀行 Vol.4
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--┳ξ ♪[May/01/Thu/2003] 【Les Caves Pierre Matsuo】 (不定期刊)
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●●● 豊かな食文化の未来を切り開く 『ピエール松尾のE-Mail Magazine』
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--●-- [特定多数 Food & Beverage 関係者宛配信]
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( ^_^)/▼ 『ピエール松尾のブルゴーニュ紀行 - Vol.4』 ▼\(^_^ )
▼ [Vive La France! - フランス文化概論]
┻
※ 前回(4/29)配信分で、ご紹介させていただきました、
Lyon(リヨン)での滞在先(Hotel)、"La Tour Rose"(ラ・トゥール・ローズ)の、
Restaurantのある中庭の写真ファイルを、当E-Mailに添付いたしました。
ファイル名は、"Restaurant-La-Tour-Rose.jpg"です。
(Hotelのパンフレットのスキャン画像)
Preview(プレビュー)もしくは、(ダブル)クリックして、開いてご覧下さい。
Printout(印刷)してしまいますと、PCの環境によっては、表示されません。
\(^o^)/ 「Vive La France!」(ヴィヴ・ラ・フランス!/フランス万歳!)
という言葉に、馴染みがある方は、けっこう、いらっしゃるようです。
キーワードは、"教科書"です。
年代や、各学校ごとの、学習指導要領の運用、
もちろん、教科書自体の選定によって、差異がありますが、
小学校の国語の教科書にあった、『最後の授業』のことを、
覚えていらっしゃる方が、決して少なくないのは、
やはり、その内容が、かなり印象的だったからでしょう。
教科書に載っていなかったとしても、知っておかないといけない有名な話。
(これを知らずして、フランスに入国するのは無謀?)
『最後の授業』とは、国語の授業、ここでは、フランス語の授業のことです。
Alsace(アルザス)・Lorraine(ロレーヌ)地方の話で、
翌日からは、国語の授業が、ドイツ語の授業になってしまうという。
名称も、Elsass(エルザス)・Lothringen(ロートリンゲン)とドイツ語になる。
なぜ、この地方が、そうなるのかにつきましては、
誰もが、一度は、歴史(世界史)の授業で勉強して、
小中学生でも、知っていることですので、省略させていただきます。
この作品の原題は、『La Derniere Classe』で、
フランス、Provence(プロヴァンス)のNimes(ニーム)出身の作家、
Alphonse Daudet(アルフォンス・ドーデ)の短編小説。
一般書籍(日本語訳)もありますので、未読の方は、ぜひ!
現在では、フランスの、AOC(Apellation d'Origine Controllee/
アペラシオン・ドリジン・コントローレ/原産地呼称統制)のひとつである、
AlsaceのWine(ワイン)は、主に、Riesling(リースリング)等の、
ドイツのCepage(セパージュ/葡萄品種)から造られ、
細長いBottle(ボトル)の形状といい、
今でも、なお、ドイツの影響を、色濃く残しています。
フランス語の先生が、最後に、黒板に書いた文字が、
「Vive La France!」だったという……そんな、ちょっと悲しいお話でした。
結局、戦争(占領軍)にまつわるお話ですね。
これは、フランス民族が、他の、どの民族よりも、
自国の文化に誇りを持っていて、極めて、プライドが高く、
特に、フランス語という言葉(言語)を、とても、大切にしているということだと、
一般的には、解釈されています。
教科書で読んだ当時には、
随分と、まぁ、大袈裟な話だと、思っていたのですが……
果たして、現実は、まさに、そのとおりだったのでした。
当メルマガの配信を受けている、愛読者には、フランスを含むEuropeに、
現在、留学や就業で在住の方々・留学経験のある方々・
かつて、現地のHotel/Restaurant等に勤務されていた方々が、
多数、いらっしゃいます。
ですから、特に、そのような方々に対しては、
たまに、欧州に通っている、私のような者が、物申すのも、
如何なものかとも考えますが、やはり、思うところはあります。
なまじ、英会話が得意な方に限って、
英語が万能で、世界の共通言語であるかのように、
考えていらっしゃる方が、多いように感じます。
確かに、英語はメジャーな言語には違いないのですが……
さて、Europeの場合、どうでしょう。
英語を、母国語(公用語)としている国は、
U.K.(イギリス)と、Ireland(アイルランド)だけです。
えっ? Switzerland(スイス)ですか?
(+_+) 残念でした。4つもある公用語の中に、英語は含まれておりません。
Continental(コンチネンタル/ヨーロッパ大陸)には、
英語を公用語とする国は、皆無なのです。
しかも、我々、多くの日本人が、学校の教育現場で学んで来たのは、
英語ではなくて、米語です。
渡欧するようになって、認識したことなのですが、
日本人が、Global Standard(世界標準)だと、思っていたことの多くが、
実は、American(アメリカン)であったようです。
球界の盟主、常に首位独走の、我等が、阪神タイガースに代表される、
日本で大人気の、プロ野球ですが、
実は、アメリカと環太平洋地域の一部の、ローカルなスポーツであって、
ヨーロッパでは、野球というスポーツ自体を、知らない人が多い。
もちろん、競技国が少ないので、ワールド・カップの開催も無理。
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「Vive La France!」の、フランスの人達は、少々、"難しい"面があります。
フランスは、英語との相性が悪い国のひとつですが、
せめて、挨拶程度の言葉を、交わすだけでも、
随分と、周囲の反応が変わる気がします。
「Bonjour.」(ボンジュール/こんにちは)
「Merci.」(メルスィ/ありがとう)
たった、これだけでも、現地の人とのコミュニケーションが、
より、円滑になると思いますよ。
仮に、他は全て英語で話したとしても……
来日した外国人の方が、私達に対して、「コンニチハ」・「アリガト」とか、
挨拶だけでも、日本語を使ってくれると、やはり、嬉しいですよね。
郷に入らば……程ではないにせよ、現地入りすれば、
挨拶言葉程度は、その国の言葉で行うのが、礼儀のような気がします。
といいますよりも、そうしたほうが、断然、受け(反応)がいいと思います。
誇り高き、フランス人であるがゆえに、
フランス語を、少しでも使ってくれた外国人を、
喜んで、手厚くもてなす傾向が、多少、あるように感じます。
もちろん、どの国の人々も、ひとまとめに言うことはできませんし、
実際、いろんな方々が、いらっしゃるわけですが、
やはり、国民性といったものがあることは否めません。
イタリア人ほどではないにせよ、フランス民族もまた、
フランス人と、ひとくくりにされることに、抵抗を覚える方が多いようです。
自らの出身地や、住んでいる所に、誇りを持っていて、
その地域を、雄弁に語ることが多い、フランス人。
どこにでも、ローマ(帝国)の遺跡が存在する欧州ですが、
もともと、多数の国々が、
繁栄と衰退とを、長年に渡り、繰り返して来た、歴史的背景があります。
概要につきましては、中学校の歴史(世界史)の教科書に、
記述されている程度のことですので、省略させていただきます。
かつての大国、ブルゴーニュ公国の首都が、Dijon(ディジョン)です。
現地の人に、「日本から来ました。」と言ったとして、
日本という国を知らない人は、さすがに、いません。
でも、たいてい、「日本のどこから来たのですか?」と尋ねられます。
「福岡です。」と答えると、まず、知っている人はいません。
さらに、「Fukuokaって、どんな所なんですか?」と質問されると、
少々、困るといいますか、正直、説明するのが面倒ですね。
私は、大阪生まれですし、
(大学生時代に)京都にも住んでいましたので、
「京都です。」と、面倒な時には、言ってしまいます。
フランス人に限らず、多くの外国人にとって、
日本の印象は、京都が大きな位置を占めますし、
さすがに、京都の説明はいくらでもできるので、ぶっちゃけ、楽です。
それでも、面倒だと感じた時は、「東京から来た。」と答えています。
とりあえず、新東京国際空港から、出国していますので。
(成田は千葉県なんやけど……そないなこと、どーでもエエやんけ!)
来年4月15日(Thu)〜21日(Wed)は、Bordeaux(ボルドー)を訪れますが、
福岡とは、姉妹都市ですので、多少は、知っている人もいるでしょう。
フランス人は、個性的で、非常に、自己主張が強い人が多いようです。
芸術家肌といいますか、自己顕示欲が強いとでもいいますか……
前回配信分(Vol.3)で取り上げた、
Paul Bocuse(ポール・ボキューズ)さんは、典型的な例だと思います。
フランスには、Chef(料理長)の氏名(フルネーム)を、
"そのまんま"店名にした、Restaurantが多いですよね。
"Paul Bocuse"に関しては、まだまだ、書きたいことがあるのですが、
やはり、物凄かったですよ。
前号で、ご紹介した、Web Site(Internet Home Page)を、
ご覧いただけると、多少、解っていただけるとは思いますが……
店舗の外壁にも、Paul Bocuse Chefの絵が描かれていますし、
Plate(プレート)・Cutlery(カトラリー)等の食器類を始め、
ありとあらゆる物が、"Paul Bocuse"と記された、オリジナル品ばかりで、
Wine Glass(ワイン・グラス)にまで、Chefの立ち姿の絵が描いてある……
もちろん、ただ単に、自己顕示欲が強いということではなくて、
現代フランス料理の『基本』を築いた、確固たる自信に裏打ちされています。
『JAL 空飛ぶソムリエの ワインをどうぞ』 (日本航空文化事業センター 刊)
の、深田 祐介 さん(JAL出身)が書かれた箇所に、
辻調(辻調理師専門学校)フランス校の卒業生で、
ポール・ボキューズの店で、実習した青年が、ある日、
スズキのパイ包み焼きを調理させられたが、
中に詰めるムースの味つけが辛すぎて、ボキューズの怒りを買った。
ボキューズは彼の作ったムースをボウル一杯持ってきて、
「おまえの舌によく覚えさせろ」と全部食べさせたそうだ。
……とあります。
実は、4月17日(Thu)に、私が、"Paul Bocuse"を訪れた際にも、
厨房の奥のほうに、日本人の若者が、一人、居ました。
おそらく、銅鍋をピカピカに磨いていたのは、
彼なのではないかと思います。
Chefは、相当に厳しいそうですが、ぜひ、頑張ってほしいですね。
距離的に近い、フランスとイギリスは、しばしば比較されます。
(戦争を経た)歴史的背景もありますが、近くて遠い国。
フランスは、自由な気質にあふれ、創作欲が旺盛な人が多く、
芸術が生まれ、斬新なものを世に送り出し、新たな潮流を創るのが得意。
対して、イギリスでは芸術は生まれにくいが、育てるのがうまい。
新しいものを創造するのは、あまり、うまくないが、
コーディネートする能力に長じている。古き良きものを守る伝統がある。
私の得意分野は、♪クラシック音楽ですので、その流れで言いますと、
個性的な作曲家を、数多く輩出して来た、フランスですが、
実は、名門と言われるオーケストラは、非常に少ないのです。
よく言われていることには、個々の団員の自己主張が強過ぎて、
指揮者による統率が難しく、全体的なバランスが悪いということです。
演奏者が、ようは、目立ちたがり屋で、各人の音量が大きく、
いわば、独奏者向きだということです。
でも、イギリスは、作曲の分野では劣るものの、
名門オーケストラが、目白押しです。
指揮者による統制がとりやすく、全体的に、よく、まとまるのだといいます。
軍隊の将軍が指揮をしたCDが、高い評価を受けたりもしています。
過去の歴史から、フランス人が、最も嫌う言語は、今でも、
ドイツ語だと言われていますが、同じく、ゲルマン系である英語も、
歓迎されているわけでは、決して、なさそうです。
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現地のフランス人との交流のなかで、かつて、私が経験したことなんですが、
挨拶と、簡単な会話は、(無難に?)フランス語で切り抜けて、
その後、行き詰まり、
「Excusez-moi. Je ne comprends pas. Je ne parle pas francais.」
(すみません。何とおっしゃったのか解りません。フランス語が話せません。)
……のようなことを言った途端に、露骨に、嫌な顔をされたことが、
何度も、ありました。
「Parlez-vous anglais?」(Do you speak English?)と聞くまでもなく、
都市部や、公共機関の方々は、実際には、
英語を理解したり、話せたりする人が多いので、
しばらく、間があきますが、その後、会話を続けること自体は可能です。
でも、フランス人は、極力、英語を使いたくないと考えているようです。
私が、人一倍、言葉に敏感なのは、
言語学を修めた、文学部卒だということが、確かにあるのかもしれません。
ちなみに、教科書問題に関心があるのは、
私の、実の弟が、文部科学省の事務官だからといった側面もあります。
いわゆる、検定落ちして、一般書籍として販売されている教科書を含め、
教科書は、指定の書店で、誰でも買うことができます。
大人になってから、改めて、読み返してみるのも、また、面白いですよ。
個人旅行だから、一人も、二人も、大差ないと思われるかもしれませんが、
どうしても、二人の間では、日本語で会話してしまいますよね。
でも、一人旅の場合は、まず、日本語を使うことがないわけです。
新たな出逢いや、現地の人達との交流にも、大きな違いが生じ、
何よりも、旅気分が、全く異なるように思います。
一人旅が「旅」とすれば、二人旅は「旅行」といったニュアンスですかね。
私の「旅」とは、「自分を見つけるため」、自分発見の旅でもあるわけです。
これからも、「旅」を通して、自分自身を、見つめていきたいと考えています。
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今回、4月20日(Sun)は、主に、Dijonにいました。
ちなみに、(お土産用の)
Moutarde de Dijon(ムータルド・ド・ディジョン/マスタード)や、
Vinaigre de Vin(ヴィネーグル・ド・ヴァン/ワイン・ヴィネガー)は、
Beaune(ボーヌ)の街中でも、買うことができます。
Cathedrale St-Benigne(サン・ベニーニュ大聖堂)に隣接して、
Musee Archeologique(考古学博物館)があります。
入館料金の支払い窓口で、
英語圏からの旅行者と、窓口の係員が、押し問答で、もめていました。
係員は、Serial No.が刻印された入場券を、先に、手渡して、
「Three(スリー/3)!」と言っています。
欧米の美術館・博物館等は、
日本に比べて、収蔵・展示品が、圧倒的に多いにもかかわらず、
もともとの、入場料金が安いですよね。
だから、3 Euro(ユーロ)という料金設定も、ごく普通です。
入場券を先渡しされた旅行者は、ユーロ紙幣を手にして、
係員に手渡そうとしているのですが、つき返されていました。
すわっ、偽造紙幣か?
これは、よくあることなのですが、実は、係員は、
「Free(フリー/無料)!」と、ひとことだけ、言っていたのでした。 (^_^;)
芸術大国のフランスには、学童・学生は常時無料、
大人でも、日曜日には無料開放される、美術館・博物館が多く、
ここも、例外ではありませんでした。
フランス人の発音する英語は、多少、濁って聞こえることがあり、
お金を支払うという前提だと、Threeと聞こえるのも無理もありません。
(たとえ無料でも、会場整理と確認の意味で、入場券を渡される。)
せめて、「Free Entrance.」とか、「No Charge.」とか言えばいいのに……
……言わないのは、
♪何でだろう、何でだろぉ〜、何でだっ、何でだろぉう〜……
(いち、にい、さん、はいっ!) よーく、考えよぉ〜、言葉は大事だよぉ〜
うーん、う〜んっ……♪
↑ 欧州在住の方々におかれましては、これは、解らないと思います。
別に、こんなことは、知らなくても、いっこうに構いませんので、
ぜひ、現地で、有意義な体験をしていただき、
当方へ、現地(特派員?)レポートを、今まで同様、また、E-Mailで送って下さい。
日本には、帰国しないほうがいいかも?
(前号Vol.3で触れた)F&B業界の、『基本』の取り組み(禁煙問題等)が、
欧州と比べるべくもなく、ひどく、遅れているし。
お食事を楽しむ場所(環境)の、大気汚染問題なんて…… (@_@)
日本は、
公共施設等の管理者に、受動喫煙を防止するための、
措置を取るように定めた、【健康増進法】が、
ようやく、本日、施行されたばかりの、禁煙発展途上国。
現在は、事業者に対する罰則規定がなく、努力目標規定であるため、
かえって、企業の姿勢の違いが、浮き彫りになり、
世間が、健康意識に対する企業の体質を、問うことになりますね。
嫌煙運動家である私は、今後、
事業者の免許取り消しや、事業停止処分等の罰則の追加を求め、
さらなる運動を、展開してまいる所存です。
※ 法律の全文 (RONの六法全書 on LINE)
URL: http://www.ron.gr.jp/law/law/kenko_zo.htm
ワインとお食事を、心ゆくまで、堪能できる、
そんな、当たり前の空間を、自ら、切り開く。
「お上に代わって、この、天才 ピエール松尾様が、お仕置きよっ!」 (^_^;)
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『ブルゴーニュ紀行』シリーズなのですが、
次回配信のVol.5をもちまして、一応、最終回とさせていただきます。
その後の、通常のメルマガ配信につきましては、
やっぱり、著者が気まぐれであるため、気分次第ということで……
(^_^)/~ それでは、皆様、Bon voyage! (ボン・ボヤージュ/Have a nice trip!)
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●●● Monsieur Pierre Matsuo
●● E-Mail:
● ANSA Sommelier 呼称資格認定 No.1795 (FBO会員 No.20025)
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