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 [Feb.15,2005]

たばこ規制枠組条約(たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約)の発効


さて、世界保健機関(WHO)の主導で策定された、いわゆる、「たばこ規制枠組条約」が、
いよいよ、2005年2月27日(Sun)に発効します。
新たな局面を迎えたことを受け、当ページに加筆させていただきます。
タバコの広告や販売促進が、原則禁止になるのですが、
国際条約ですから、ますます、世界レベルでの認識・協調が求められるわけです。
我が国の国内法も、健康増進法に加えて、さらに整備されることになります。


このページを最初に公開した際、私は、「嫌煙」という言葉を使いました。
しかしながら、今後は、使用いたしません。
なぜならば、タバコの問題は、もはや、「好き」・「嫌い」の次元を超越した、
次の段階に入っているからです。国際レベルで、社会悪だと思います。
(以前の嫌煙という記述は履歴として残します。)

タバコの害に関しては、癌を始めとする疾患等、
とかく、中長期的・慢性的悪影響について論じられることが、多いように思います。
本質的な問題であり、大変、重要なことではあるのですが、
そうしたことは、私が、ここで詳しく取り扱うべきものではないと判断しております。
禁煙医師連盟のサイトから、様々な情報にたどり着けますので、
ぜひ、そうしたサイト等をご覧になって、(医学的な)理解を深めていただきたく思います。

また、私は、喫煙者本人の健康被害について、気遣う気持ちは微塵もありません。
自らの責任においての喫煙行為ですから、全てが自己完結するのであれば、
本人の自由であり、周囲の者が、とやかく言う筋合いのものでは無いと考えています。
私の専らの関心事は、受動喫煙の被害についてです。
喫煙は、周囲に影響を与えずに行うことが、とても難しく、
特に、ワインやお食事を楽しむ場所での受動喫煙については、迷惑この上ありません。

私が取り上げたい問題は、
中長期的・慢性的悪影響ではなく、瞬時の急性的悪影響についてです。
私は、受動喫煙の被害に遭うと、目が痛くなったり、喉が痛くなったり、
咳が出たり、頭痛がしたり、吐き気がしたり……とにかく、体調を崩してしまいます。
私は、傍の喫煙者に文句を言ったり、レストラン等の料飲施設に苦情を伝えたりしますが、
そうしたアクションを起こすことができず、我慢している方々が、
私の周囲にも、多数いらっしゃいます。

人間は、生命を維持するために、食物を摂取しています。
食べたり、飲んだりは、本来、健康的でなければなりません。
また、人間の口に入るものを提供している飲食店は、
当然のことながら、清潔で衛生的でなければなりません。
清潔で衛生的な空間は、喫煙行為によって、汚染されてしまいます。

食事をする場所に、タバコの煙があるということが、どういうことかと言いますと……
粒子の粗いタバコの煙は、温度が下がると、だんだん、落下して来ます。
ヒ素やダイオキシンを始めとする有害物質の、「ふりかけ」を食べているようなもの。
喫煙者の領域内で、全部完結するのであれば、どんどん、ふりかけていただいて構いませんが、
周囲の人達にまで、平気で、毒物を撒き散らす行為は、責められて然るべきでしょう。
中長期的・慢性的影響を確認するまでも無く、タバコの害を知れば知るほど、
喫煙者の傍では、落ち着いて食事ができるはずもありません。
即座の身体的な健康被害に加えて、不快感・不安感といった精神的な悪影響が深刻です。
周囲の人達に、受動喫煙をさせてしまうような喫煙方法は、止める必要があります。

具体的には、どうしたら良いのか?
何も、喫煙者がタバコ自体を止める必要はありません。
要するに、「人前では吸わない」ということ。これに尽きます。
喫煙による、周囲の迷惑の度合いは、ハンパなものではありませんから。
例えば、自室・自宅・自分の車の中等だけで吸うとか。
ただ、ニコチンは依存性が強く、禁断症状が出てしまうため、
悪いという認識を持ちながらも、人前で、喫煙行為に及ぶことが多々あります。
「止められない、止まらない。」といった感じ。
私の周囲の喫煙者の中にも、「喫煙習慣は病気」との認識の人達が少なくないので、
そうした人達は、まず、病院(禁煙外来)を訪れて、医学的な治療を受けることが無難でしょう。

禁煙先進国のアメリカの後塵を拝していた欧州ですが、
例えば、フランスは、屋内の公共空間は禁煙。
特に、パリ市の場合は、Restaurant/Cafeの入り口に、
「全面禁煙」といった意味のステッカーを貼ったりしています。
航空機と同様に、TGV(新幹線)も全席禁煙。
イタリアの料飲施設(Ristorante/Bar等)も、実質的に全面禁煙。
違反した場合は罰金が科せられ、
特に、妊婦や子供が近くにいた場合には、罰金が倍になります。
EUのタバコのパッケージには、警告文に加え、癌患者等の写真が印刷されています。

日本では、Barを喫煙スペースだと考える向きがありますが、
欧米における規制が、Restaurantと、特に分けていないことからも理解できるとおり、
飲食をする場所という意味では、何ら、変わりありません。
受動喫煙を含む喫煙行為は、飲酒と同時に行うことで健康被害が増大しますから、
むしろ、Barのような施設にこそ、早急な対策が求められます。

私は、よく欧州に行きますが、日本に戻って来ると、我が国は特殊な環境だと痛感します。
ハワイやアメリカ本土をよく知る方々は、なおさらでしょう。
葉巻の原産国のキューバでさえ、公共の場所は禁煙。タバコの自動販売機も禁止。
従来、特殊環境に甘んじて来た日本ではありますが、そうも行かなくなりました。
たばこ規制枠組条約の発効は、
今まで、タバコに関する世界情勢に疎かった人達にとって、世界の趨勢を知る好機であり、
喫煙行為が周囲に与える悪影響について見直す、きっかけにしていただきたく思います。
外圧によって、ようやく改善する日本を、情けなく思いますが、今後に期待したいものです。

このページを最初に公開した際に、受動喫煙の問題について、
喫煙者本人を責めるのではなくて、
飲食店側に対して、アクションを起こすことを提案いたしました。

私は、喫煙者のマナーやモラルに頼っての問題解決は、不可能だと考えています。
マナーアップを訴える、JTのCMも、あまり効果が無いようです。
CMの内容は、あえて言われなくても分かる程度の、常識であるにもかかわらず、
路上喫煙者は依然として多く、地面の吸い殻は、いっこうに減りません。

常識外れで、公共性の欠落した行為を繰り返す迷惑喫煙者に、
マナーやモラル云々言うのは、時間の無駄だと思います。
ニコチン依存という病的な側面があり、理性ではコントロールできないことがしばしばです。
健康増進法には、現在のところ、罰則規定が存在しませんが、
例えば、分煙対策を施していない飲食店が、「違法」の状態であることは確かです。
今のところ、罰則が無いからといって、「違法店」のままでいることが、
果たして、望ましいことなのかどうか……

料飲施設は、(不特定多数の)人間が健康的に、食べたり、飲んだりするところ。
欧米諸国の取り組みでも明らかなように、本来、喫煙すべきではありません。
喫煙者本人に呼びかけるよりも、ずっと早く解決する方法があります。
飲食店側が、全席禁煙や完全分煙の対策を取れば済む話。
現行の健康増進法は、喫煙者本人ではなくて、施設側に努力義務を課しています。
ですから、「違法店」を「合法店」にするのが筋だと言えます。

このページでは、(分煙を行っていない)悪質な例として、
あるホテルレストラン(日本料理店)を中心に挙げています。
でも、これは、私の住んでいる福岡市の店舗についてです。
(本店に相当する)同一の店名の、東京の店舗全席禁煙にて運用されています。
東京福岡の格差を云々言う以前に、同一ブランドでありながら、
ここまでサービス面が異なると、お客様の信用を得られないのではないでしょうか。

東京から福岡に来られたお客様が、店名への信頼感から、ご利用になられたとしたら、
びっくりされることでしょうし、信頼を大きく裏切ることになります。
しかも、食材にこだわり、「食」の安全を売りにしています。看板に偽り有り。
調理場でもある天婦羅カウンター席にも、紫煙が充満する店が……笑わせます。
お客様を騙すに等しい行為だと思います。
ただ、こうした、福岡の悪質な「違法店」につきましては、
本店に当たる東京の店舗が、優良店であることから、
将来的には、改善されることが期待されます。

イエローカード(レッドカード)を、「違法店」の店頭のご意見箱等に投入する、
テーブルの上に置いて帰る、料飲施設のスタッフに手渡す……等も効果的です。


私は、当サイトを開設した上に、当ページを公開したことにより、
利用できる飲食店が限られてしまいました。
既得権益(利害関係)が絡む問題につき、敵も多くなり、
身の危険を感じる程に、正直、かなり怖い思いもいたしました。
しかしながら、本来の、ワイン&グルメを楽しむ環境を取り戻すため、
今後も、(抵抗勢力に)ひるまず、努力してまいります。